哀悼、ペシャワール会 中村哲医師

昨年2018年夏、土砂降りとなった午後朝倉に向け出発する1台のバスを見送った。40人超の日本人、アフガニスタン人半々くらいのみなさんの中に中村哲さんの柔和な笑顔があった。乗車直前のものすごい雨に申し訳ないなあと思ったが、意に介することもなくいつもの飄々とした風情でひょいとバスに乗り込まれたのが印象に残る。

旅人舎福岡を店主が始めて10年、やっと先日10期の決算を終え、法務局への重任登記も済ませたその翌日に信じられない一報、始めたばかりの頃からささやかなお手伝いをさせて頂きつい先日、11月29日にカブールに出発されたばかり、起きたことが今も信じられない。

医師としての現地貢献だけで納得せず、なんと土木工事を勉強されただでさえ混乱したアフガンの大地で日々危険と隣り合わせのなか自ら重機を操り用水路など灌漑事業に驀進された中村医師。強靭な精神と並々ならぬバイタリティでアフガンの貧困をなんとかしようと真剣に取り組まれたその崇高な事業は消えることなく繋がれていくと信じます。

中村哲医師に深い哀悼の意を捧げます。